2021年は
これが最後の更新となります
こちらのメインブログは
週に1,2記事を目標に
更新を続けています
その他にも
セカンドブログとして
毎日1000文字程度で
自分の学んだことや共有したいことを
記事にしてきました
2021年12月1日より
心臓血管外科学会誌から
1日1行の学びを
twitterで共有する
活動を開始しました
アカウントはこちらです
ぜひフォローよろしくお願いします
この1日1行tweetの活動報告と
活動から得られたことを
共有します
活動の趣旨
私は今まで
多忙であることを理由に
あまり論文を読む習慣が
ありませんでした
心臓血管外科雑誌は
3ヶ月に一度
学会の会員に配布される
国内雑誌ですが、
若手が積極的に
論文を投稿する雑誌です
日常診療で
苦労した症例を
丁寧にわかりやすく考察されていて
非常に勉強になる記事が多いのですが
なかなか読む時間をとれませんでした
未読のままになった雑誌が
どんどん積み重なってしまうという
私の残念な経験から
これを解決する方法として
雑誌の内容から勉強したことを
1日1行tweetすることにしました
いいね獲得数ベスト5
このtweetの中でも
特に”いいね”をいただけた内容を
ランキング形式で並べてみました。
5位:破裂性腹部大動脈瘤(rAAA)に対するEVARと開腹手術の無作為試験であるIMPROVE trialでは、早期死亡率で両者に差を認めず、術後在院日数とQOLにおけるEVARの優位性が示された。
超緊急疾患である
破裂性腹部大動脈瘤(rAAA)へのアプローチで
トライアルの結果をtweetしました
これは12/1のtweetで
記念すべき初回のtweetでした
4位:大動脈弁の人工弁で、IntuityはRapid deployment valve、PercevalはSutureless valveと区別される。圧着するステントフレームが、Intuityでは左室流出路に対して、percevalでは上行大動脈に位置している。
MICSアプローチが注目される中、
従来の大動脈弁よりも
すばやくimplantできる
IntuityとPercevalの話題でした
特にこれから導入される施設では
この2つのデバイスの違いについて
理解する一助になれば幸いです
3位:uncomplicated B型大動脈解離に対するTEVARは、INSTEAD-XL trialで発症後1年以内のentry閉鎖でリモデリングが得られたとあり、Dakeらの報告では瘤径40mm以上や偽腔径が22mm以上の症例では亜急性期に治療を行うことでリモデリングすすむとある。
なかなか議論の決着がつかない
uncomplicated B型解離の話題でした
大動脈解離は症例によって
病態の多様性があるので
一つの結論を導くのは
非常に難しいでしょうね
2位:心臓外傷では、単純な心室損傷の場合3-0または4-0プレジェット付きポリプロピレン糸の水平マットレス縫合が基本で、場合によりスタビライザーなどを使用する。oozing typeな生物学的組織接着剤や外科用止血剤を使用することもある。
マイナーな分野ですが
心臓外傷に関する話題でした
若手でも対応する可能性がある
急性疾患なので
あらかじめ対応を
イメージしておいた方がよいですね
1位:大動脈病変における脊髄虚血の原因は、肋間動脈の閉塞、凝固線溶系亢進に伴う脊髄動脈の塞栓性閉塞、肋間動脈・内腸骨動脈などの血流低下によりcollateral networkが維持できないことと考えられている。
大動脈疾患の合併症で最も懸念される
脊髄虚血の話題でした
医師の方に限らず
看護師の方からも
注目されたようでした
活動から得たこと
1日1行tweetを通して
心臓血管外科雑誌に投稿されている
すべての記事に
目を通すことができました
1か月に1冊ペースで
今後も雑誌の内容を
共有していきます
いいねをもらうことが目的ではありませんが
いただいたtweetについて考察すると
幅広い職種の方にみていただいているようでした
心臓血管外科医の勉強となる
新しい、あるいはニッチな内容だけではなく
重要な内容に関しては
積極的にtweetしていこうと思いました
今後の継続について
まだ未読の心臓血管外科雑誌が
デスクに蓄積しているので
しばらくはこちらから
tweetしていくことにします
コメントをいただく機会があれば
その内容によって
別の雑誌を取り上げることも検討します
今後も日ごろの診療の
役に立つ情報を発信して
少しでも多くの方と
つながりを持てたらうれしいです
まとめ
2021年12月からスタートした
1日1行tweetに関して
現状報告をさせていただきました
来年も継続して
私自身の勉強であると同時に
フォロワーの方のお役に立てたらうれしいです
2022年も
よりみち外科医を
よろしくお願いします
コメント