以前、弁膜症や大動脈疾患の
ガイドラインのフローチャートを切り抜きして
解説した記事を作成しました。
TAVIや成人先天性心疾患の症例が増えて
周術期にペースメーカーを埋め込む機会が
多くなってきた印象があり
改めてガイドラインから切り出して
適応について確認します。
ガイドラインのページはこちら
https://www.j-circ.or.jp/cms/wp-content/uploads/2018/07/JCS2018_kurita_nogami.pdf
今回もまとめたpdfを作成しておりますので
縦書きか横書きか使用しやすい方をダウンロードして
自由に使ってください
![](https://yoriste.com/wp-content/uploads/2021/10/611fb7c8971a87a902b789c61a4baa82.png)
洞不全症候群(SSS)
洞不全症候群への適応について気づくことは、
徐脈による症状や心不全があるかないかが
適応のキーポイントになっています。
症状や心不全がない場合はIIbとなるので
有効性を説明しにくくなります
さらに、
徐脈頻脈症候群などで
頻脈に対する治療を行っており
一時的に高度徐脈になってしまう患者は
コントロールが難しいために
ペースメーカーを要することもあります
![](https://yoriste.com/wp-content/uploads/2024/01/SSS-1024x337.png)
徐脈性心房細動
術後に心房細動になることは
あまり珍しいことではありませんが
徐脈性心房細動で困ることは
時々あります
これに対するペースメーカーの適応も
SSSの時と同様に
症状や心不全があることが
推奨される根拠となります
![](https://yoriste.com/wp-content/uploads/2024/01/Af-brady-1024x255.png)
房室ブロック
房室ブロックについては
これまでと違って症状が無くても
適応が広がります
完全房室ブロックでは
症状が無くてもIIaとなります
2度房室ブロックでは
どのような伝導伴うかによって
適応が拡大されるため
その都度確認が必要です
![](https://yoriste.com/wp-content/uploads/2024/01/AVB-1024x607.png)
脚ブロック
房室結節以下の伝導障害でも
ペースメーカーの適応となる場合があります
高度房室ブロックの既往があったり
波形が不安定であったり
症状や心不全兆候があったりすると
推奨されることになっています
![](https://yoriste.com/wp-content/uploads/2024/01/BBB-1024x535.png)
ICDの適応
ペースメーカーではありませんが
ICDの適応についても触れておきます
ガイドラインでは
心筋梗塞に伴うものか否かで
場合分けされています
![](https://yoriste.com/wp-content/uploads/2024/01/ICDIHD-1-1024x917.png)
![](https://yoriste.com/wp-content/uploads/2024/01/ICDnon-IHD-1-1024x819.png)
まとめ
前回に引き続き今回もガイドラインの
図の部分を切り抜いたpdfを作成しましたので
書き込み用に使ってください。
縦書き
横書き
コメント