以前、弁膜症や大動脈疾患の
ガイドラインのフローチャートを切り抜きして
解説した記事を作成しました。
TAVIや成人先天性心疾患の症例が増えて
周術期にペースメーカーを埋め込む機会が
多くなってきた印象があり
改めてガイドラインから切り出して
適応について確認します。
ガイドラインのページはこちら
https://www.j-circ.or.jp/cms/wp-content/uploads/2018/07/JCS2018_kurita_nogami.pdf
今回もまとめたpdfを作成しておりますので
縦書きか横書きか使用しやすい方をダウンロードして
自由に使ってください
洞不全症候群(SSS)
洞不全症候群への適応について気づくことは、
徐脈による症状や心不全があるかないかが
適応のキーポイントになっています。
症状や心不全がない場合はIIbとなるので
有効性を説明しにくくなります
さらに、
徐脈頻脈症候群などで
頻脈に対する治療を行っており
一時的に高度徐脈になってしまう患者は
コントロールが難しいために
ペースメーカーを要することもあります
徐脈性心房細動
術後に心房細動になることは
あまり珍しいことではありませんが
徐脈性心房細動で困ることは
時々あります
これに対するペースメーカーの適応も
SSSの時と同様に
症状や心不全があることが
推奨される根拠となります
房室ブロック
房室ブロックについては
これまでと違って症状が無くても
適応が広がります
完全房室ブロックでは
症状が無くてもIIaとなります
2度房室ブロックでは
どのような伝導伴うかによって
適応が拡大されるため
その都度確認が必要です
脚ブロック
房室結節以下の伝導障害でも
ペースメーカーの適応となる場合があります
高度房室ブロックの既往があったり
波形が不安定であったり
症状や心不全兆候があったりすると
推奨されることになっています
ICDの適応
ペースメーカーではありませんが
ICDの適応についても触れておきます
ガイドラインでは
心筋梗塞に伴うものか否かで
場合分けされています
まとめ
前回に引き続き今回もガイドラインの
図の部分を切り抜いたpdfを作成しましたので
書き込み用に使ってください。
縦書き
横書き
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