外科専門医試験の筆記試験を最速でpassするために

学習

外科専門医試験
筆記試験面接の二段階に分かれていて、
筆記試験を通過した人だけが翌年に面接試験を受験することができます

筆記試験の合格率は80%程度とされており、
面接試験はよほどの問題がなければほぼ確実に合格します。

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マイナー外科に不利な試験内容

この筆記試験に関してですが、
不合格者のほとんどが心臓外科小児外科を専攻している人だと言われ、
落ちぐせがつくとなかなか抜け出せない魔界になっています。

不合格者が偏る理由は、
試験問題の内容が一般外科に偏っており
悪性腫瘍の知識がない心臓外科医と
大人の疾患を見ない小児外科医には
不利な試験になっているからです。

私は心臓血管外科医ですが、
外科専門医が取得できる修練期間を経て
最短で取得していますので
合格体験記のようになりますが、
これから受験する方の力になれるように記事にしました。

学生のうちにできること

外科専門医を受験するためには
必要な手術経験数が定められています。

消化器手術、外傷手術、心臓大血管手術。。。
のように分野別に症例数が決めてあるので
これを初期研修医のうちにすべて経験できるようにすれば
その後専攻科を決めた後の活動に有利です。

下記のリンクの8ページに詳細があります

https://jp.jssoc.or.jp/uploads/files/specialist/curriculum-new_01.pdf

経験が足りなければ
専攻科を勉強しながら
別の科にお願いして手術に入らせてもらわなければなりません。

手術経験を初期研修期間の2年間で
得られるかどうかを見学しながら見極めてください。

実際にそこで研修されている
初期研修医の先生に聞くのがお勧めです。

初期研修医のうちにできること

研修病院の選択ができていれば
手術経験をしっかり集めることです。

外傷手術に関しては
集めるのが難しいケースが少なくありません。

しかし、
外傷手術に限っては症例数ではなく、
ポイント制になっています。

JATECなどのコースを受講することで
ポイントを稼ぐことができます。

JATECは二日間かけて
泊まりがけの研修プログラムになっています

このようなoff the job training
後期研修医になると時間が取りにくくなるため
初期研修医のうちに受講しておくことをお勧めします。

また、
一般外科で気軽に相談できる上級医との
関係を作ることをお勧めします。

冒頭にも述べましたが
試験問題の大部分が一般外科の内容なので
勉強していてわからないことがあった時に
質問に答えてくれる人を捕まえておくことが
知識の獲得への近道になります。

試験に向けての勉強

まずは傾向や難易度、問われる内容を把握するため、
少なくとも3年分は過去問題をすることをお勧めします。

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ただ、
こちらの問題集の欠点は
解説がすごく雑で知識が広がらないため
応用が全く効きません。

そこで下の問題集(外科専門医へのfundamentals)を
あえて辞書がわりに使用することをお勧めします。

この問題集は
詳しく体系的に作られていますが、
あまりにも詳しくページ数も多いので
最初から丁寧に解いていくには効率が悪すぎます。

ここまでのやり方で
ほぼ合格できる程度の知識はつきますが
さらに知識を固めたい人は
以下の問題集(外科専門医受験のための演習問題と解説)も
追加で勉強すると良いでしょう。

第2集の方が難易度が高いので
第1集第2集の順番で勉強すると
効率が良いでしょう。

解説に納得がいかない時や
さらに深掘りした知識を得たい時は
迷わず専門の先生に相談した方がいいです。

そこにはノウハウがあるため
心臓外科医が腫瘍のことを一生懸命考えて答えを出すより
効率的に学習が進むでしょう。

まとめ

どこまでやれば合格点に到達するかは明言できませんが
勉強する順番はこの記事の通りにしていただくと
大きな間違いはないと思います。

この記事を読んでいただいた方が
最短で専門医を取得できるように
微力ながら応援させていただきます。

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