急変時の対応は”OMI”

ICUレクチャー

病棟や外来で
患者が急変してしまう現場では
慌ててしまい
冷静な判断ができなくなることがあります

このような精神状態でも
いつも同じ対応ができるように
覚えやすい略語がよく用いられます

まずは“ABCDE”

A. 気道の確保(Air way)
B. 呼吸の確認(Breathing)
C. 循環の維持(Circulation)
D. 意識の確認(Dysfunction of CNS)
E. 全身皮膚の確認(Environment)

そしてその後に“OMI”と続きます

O. 酸素投与(Oxygen)
M. モニター設置(Monitor)
I. . 血管確保(Infusion)

この“OMI”は循環の維持に直結します

今回は“OMI”について解説します

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OMIと循環動態の関係

循環動態の指標は
SvO2が最も有効です

  →循環動体の指標といえばSvO2

SvO2は
以下の式で計算することが可能です

SvO2 ≒ SaO2(VO2 / CO x Hb x 13.4)

この式の変数
SvO2を向上させる、
つまり循環動態を改善させるために
重要な因子ということになります

SaO2 : 動脈血酸素飽和度
VO2 : 全身酸素消費量
CO : 心拍出量
Hb : ヘモグロビン値

これらの因子を
O,M,Iで改善することが可能です

O: 酸素投与 → SaO2の改善
M: モニター → バイタルの測定
     SpO2で酸素モニター
     BP, HRでCOが心拍出の維持をモニター
I : 血管確保
     輸液、カテコラミン → COの改善
     輸血 → Hbの改善

まとめ

患者の異常を察知したときには
すぐにABCDEを確認し、
つづけて“OMI”を行いましょう

“OMI”が循環の改善に直結していることを
理解しておきましょう

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