心臓外科の若手は手術や病棟での仕事がメインで
外来デビューするのは割と遅くなることが多いかと思います。
患者さんに手術の必要性を説明する際に
ガイドラインでの手術適応を覚えておかなければいけないので
今回は”2020年改訂版 弁膜症治療のガイドライン”より
フローチャートのところを切り抜いてまとめます。
https://www.j-circ.or.jp/cms/wp-content/uploads/2020/04/JCS2020_Izumi_Eishi.pdf
心臓外科医はもちろんのこと
手術に関わる皆さんが知っておいて損はないと思います。
記事の最後にPDFでまとめたものを貼り付けておきますので
書き込み用に使ってください。

AS(大動脈弁狭窄症)


大動脈弁狭窄症では
症状と心機能低下が手術適応のポイントになります。
AR(大動脈弁閉鎖不全症)


大動脈閉鎖不全症も
大動脈弁狭窄症と同様に
症状と心機能低下が
手術適応のポイントになります。
MS(僧帽弁狭窄症)

僧帽弁狭窄症では
症状が手術適応のポイントとなりますが、
肺高血圧と心房細動が手術適応をサポートします
MR(僧帽弁閉鎖不全症)


僧帽弁閉鎖不全症では
症状や心機能低下、CABGとの合併手術が手術適応のポイントになりますが、
肺高血圧や心房細動が手術適応をサポートし、
LVEFが30%未満の場合は慎重になる必要があります
TR(三尖弁閉鎖不全症)



三尖弁閉鎖不全症は
左心系手術との併施や繰り返す右心不全が手術適応のポイントで
右心機能の低下や心房細動が手術適応をサポートします。
PS(肺動脈弁狭窄症)

肺動脈弁狭窄症は
症状が手術適応のポイントになります。
まとめ
ガイドラインをしっかり理解しておくことは大事ですが
書き込みながら(アウトプット)しながら勉強した方が
効率的だと思うので
下記のPDFを利用してみてください
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