マニアックな内容ではありますが
医師に対する保険会社の勧誘で
かなりメリットを強調される
なぞの商品について
考察してみます
→保険の必要性に関する記事はこちらを参照ください
ドル建て積み立ての生命保険は
外資系の保険会社の商品で
生命保険でありながら
資産を増やせるということで人気です
実際にはどの様に運用されているかはわからず
資産運用の経験がない人は
中身が見えてこない
ブラックボックスの商品になります
実際にドル建てて
最もメジャーで
簡単な投資をした場合
どのように運用されていくのかを
計算してみます
最も簡単なETF投資の例
毎月3万円ずつ投資するとする
1ドル110円とすると
投資額は 3万円/月 → 約270ドル/月
VOO(最もメジャーなETF)を毎月購入する
リターンを10%/年で運用(低めに見積もっています)
10年後
5.5万ドル (605万円) / 投資した金額:360万円 →1.68倍
20年後
20.5万ドル (2255万円) / 投資した金額:720万円 →3.13倍
30年後
60.3万ドル (6633万円) / 投資した金額:1080万円 → 6.14倍
※110円/ドルが変動しなかったと仮定して
考慮しなかった費用
・為替手数料 <0.5%
・信託手数料 0.3%
考慮しなかった利益
・配当 1.3%
上記からわかるように
考慮しなかった収支は
プラスになるので
本来はさらに資産は増えるはずです
計算結果からわかること
この計算では
最も頭を使わずに
一般的なインデックス投資をした場合の収支になります
“VOO“
で検索したら
詳細はすぐに確認できますが、
2021/7現在で
リターンは18%/年となっており、
計算で使用した10%/年は
決して楽観的な数値ではありません
これらを頭に入れた状態で
生命保険会社から提示された
資産の増加額を確認してみてください
この計算との差額以上のものが
手数料として支払われていることになります
もしあなたが勧められているドル建て生命保険が
“30年後に投資額の2倍の返戻金があります”
という営業を受けたなら
“少なくとも投資額の4倍は手数料としていただきます”
と同義になります
まとめ
ドル建て投資の相場感覚を持っていただくために
シンプルな計算で例を挙げました
どんなに高い手数料を払ってでも
資産が増えるならそれでも良いという方
それなら自分で投資した方がマシじゃないか
と考える方
いろんな意見があっていいと思います
いずれにせよ
安い買い物ではないので
相場感覚を持たず
ブラックボックスのままで
商品を購入するのは絶対にやめましょう
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